SEO関連

公開日:2023.12.26

最終更新日:2024.01.23

今こそ中小企業の製造業がデジタルマーケティングを始めたほうが良い理由

デジタルマーケティングと聞くと、WEBの集客や広告出稿、SEO対策、SNS運用などさまざまな施策がありますが、私は今こそ製造業がデジタルマーケティングを始めた方がいいと考えています。私は新卒で入社した会社でデジタルマーケティング部を立ち上げ、7年間専任担当として取り組みました。部署を立ち上げて売り上げはどう変化したのか?なぜ今製造業にマーケティングの力が必要なのか?を私の経験談をもとにご紹介します。製造業で売り上げが伸び悩んでいる方や、どこからマーケティングを始めていいのかわからない方の少しでもお役に立てればと思います。

デジタルマーケティングで新しい顧客との出会いをつくる

製造業でデジタルマーケティングマーケティングが必要な理由は、「新しい顧客の出会いをつくるため」です。製造業の場合、既存顧客の比率が高いことが多いと思います。しかしそれはある意味恐怖です。もし顧客が倒産した場合、数珠つなぎのようにお客さまが倒産していくこともあります。そうなると、極論売り上げがゼロになってしまうことも考えられるのです。新しい顧客を開拓していくためにも、今からデジタルマーケティングに力を入れていくことが未来を作る鍵になると考えます。

コロナ禍を経て、デジタルマーケティングという言葉が一般化しつつあります。ノウハウ本が多数出版されていたり、広告出稿やLP制作、オウンドメディア立ち上げなどさまざまな記事がアップされています。そのノウハウはもちろん大切ですが、私が実際にデジタルマーケティングをやってみて、一番大切なことは「忍耐力」と「継続力」です。特に、BtoCに比べて、BtoBのデジタルマーケティングは結果が出るのに時間がかかります。ここで言う結果とは目標設定値です。(例えば、新規お問い合わせ数を増やす、売り上げを○%アップなど)その結果が出るまでの時間を諦めずに続けられるかが一番のポイントだと私は思います。

しかし焦りは禁物です。デジタルマーケティングはすぐに結果が出るものではありません。早く結果を出したいと思うあまり、「SEO対策の運用代行会社に高額な費用を払ったものの、あまり効果が無かった」「ネット通販を自社で構築するのは大変だと思い、安易に大手ネットショップにweb店舗を出して、確かに売り上げは上がったけれど手数料が高すぎて利益が残らなかった」という中小企業も少なくありません。そこで前職の経験をもとに、中小企業でデジタルマーケティングを内製化するポイントをお伝えします。

指名検索では1位。しかし、お客さまに本当の情報が届いていない?!

まずは前職の入社の経緯からお話をさせてください。前職には、大学4年生の時にインターンとして入社し、ブログを書く仕事を行っていました。初めは、社内の様子やレクリエーションの話などをブログに書いていましたが、毎日行事があるわけではないので、だんだんネタ不足になっていきました。そんなときに、たまたま取り扱っている機械の名前をGoogleで検索すると、会社のホームページが1位に表示されました。

しかし、ニッチな機械なので、その機械の名前は一般的には知られていません。「私がその機械の名前を知らなかった場合、どんなキーワードで検索するだろう?」考え、思いつくキーワードで検索をしてみると・・・検索順位に表示されませんでした。指名検索では1位だったので安心していましたが、実は検索に弱いホームページだったのです。それから「あえて難しい機械名を使わずに、初めて見た人にでもわかるブログを書いたら、ブログの検索順位が上がるのではないか?」と考え、毎週ブログをアップするようになりました。すると私が書いたブログを見て、新規の問い合わせをいただいたのです。

この仕事であれば会社に貢献できると思い、その当時の社長に「私を新入社員として雇っていただけませんか?私が会社に貢献できることはWebマーケティングです。Webマーケティング部を立ち上げさせてください!」と直談判しました。こんな無謀な挑戦、ダメと言われると思っていたのですが、まさかの「いいよ、そこまで言うならやってみなさい。」とOKをもらいました。任せてもらった以上は絶対に結果を出そうと思い、Webマーケティングの知識も経験もゼロの状態からスタートすることになりました。

学びと実践を繰り返し、Webマーケティングの基礎を身につける

Webマーケティングに関して知識も経験もゼロだったので、まずは知識をつけることから始めました。GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールの使い方を本や無料セミナーで学び、まずはツールを操作できるようになることから始めました。

次に、このツールをデータ分析ツールとして活用できるようにならなくてはと思い、さまざまなセミナーを受講しました。ただ、セミナーを受講してここで気づいたことは、「いくらツールが使えるようになっても、実際の社内のサイトの実際のデータを分析してPDCAを回せるようにならなければ、マーケターにはなれない」ということです。ツールの使い方やマーケティングの知識を知っているだけでは、机上の空論になってしまいます。そこで、学んだことを会社で実践し、失敗したものは学び直しを繰り返して、Webマーケティングの基礎を身につけていきました。

部署立ち上げから4年。年間売り上げ過去最高記録を達成

ようやく結果がで始めたのは、部署立ち上げから4年ほどたった頃です。コーポレートサイトのアクセス数がアップし、新規のお問い合わせ数は約4倍になりました。年間の売り上げも部署立ち上げ当初と比較すると、4億円ほどアップしました。私自身も「ようやく努力が報われた」と、とても嬉しかったことを覚えています。

経営者と社内担当者が二人三脚で取り組むことが重要

デジタルマーケティングと経営は直結しています。ですので、経営者と担当者が二人三脚で進んでいくことがとても重要なポイントです。中小企業の場合はマーケティングや広報の担当者はほとんど本来の業務との兼任されています。プロのマーケターを雇うのが一番の近道ではありますが、給与などが高額になるので中小企業にとってはかなり負担になります。つまり、社内のメンバーがプロのマーケターに成長するまで、伴走してくれる社外サポーターを見つけることがベストだと思います。そうすれば、費用的にもかなり抑えられますし、多少時間はかかってもいずれは社内でマーケティングのプロになります。

だからこそ、これからデジタルマーケティングを担当する人は、まず相談できる相手を見つけてください。もし部署があるなら部署のメンバーや上司の方。経営者がそのことを理解してくれている環境であれば、すごく仕事がしやすいと思います。もし、お1人で始められる方は社外メンターを見つけておくと良いと思います。しんどい部分を共有できる人がいるだけで本当に心が救われますよ。

その次に大事なのが「ノウハウ」です。先ほども書きましたが、例えば新規の問い合わせを増やしたいという場合、広告出稿・LP制作・Webサイトリニューアル・オウンドメディアの立ち上げ・動画配信など手法はたくさんあります。商材や目標設定値によってその企業やサービスに合う手法は変わりますので、この選定に関しては、私のようなデジタルマーケターにサポートに入ってもらって、どのやり方が適切かをアドバイスしてもらうのが近道だと思います。そのアドバイスを受けた上で、必要な手法を決定し、社内の専任担当者(もしくは外部サポーター)がマーケティングを行っていくというのが中小企業の製造業の場合は望ましいと思います。社内担当者の育成を行いたいと考えておられる方は、まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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ASTANE 代表

田中成美

ASTANE代表。WEBサイトのSEO対策、コンテンツマーケティング、SNS運用サポート、広報支援、デジタル営業戦略などの中小企業向けのデジタルマーケティング伴走支援を行っている。WACA公認 上級ウェブ解析士/WACA公認 チーフSNSマネージャー/上級SNSエキスパート / 国家資格キャリアコンサルタント/Gallup認定ストレングスコーチなどの資格を取得している。

田中成美webサイト